
「安心・安全・本物はこうして作られる」シリーズは、3月号、4月号と2回続けて壺造り黒酢の特徴をご紹介してまいりました(バックナンバー参照)。
今月5月号はシリーズ第3弾として、アミノ酸エキス製品を取り上げます。アミノ酸エキス製品は壺造り黒酢の健康効果に着目し、その有効成分をエキスにして、昭和55年に商品化されました。発売以来当社の変わらぬベストセラーである黒酢カプセル「アマンα」や液体アミノ酸エキス「RVE−21」は、黒酢のエキスを主成分に、他の発酵エキスをブレンドして商品化しているシリーズです。
一方黒酢を経ずに、よりダイレクトに全く別の発酵によって作られるアミノエイトシリーズも、平成13年の発売以来好評をいただいています。今号では、他社には見られない当社独自のアミノ酸エキス商品、特に黒酢エキスを主成分にしたエキスの開発の経緯とその特徴を中心にご紹介してまいります。
|
■独創的な発想から壺造り黒酢をエキス化
健康医学の創始者である黒岩東五先代社長が南九州に伝わる伝統の壺造り黒酢を復活させたのが昭和44年、今から40年遡ります。病気の根本原因であるお血(循環障害を起こしている病的な血液)を黒酢で中和し、身体の内側からお血を解消することが目的でした。壺造り黒酢は長期の発酵・熟成の間に、原料の玄米や玄麦に含まれるタンパク質が微生物の働きによって分解され、液中に遊離アミノ酸の形で出てきます。この遊離アミノ酸がバランスよく、たくさん含まれていることが健康効果を左右します。当社の黒酢の愛用者が増え、評判になるにつれ、その効用の源となるアミノ酸をエキス化し、効果的に黒酢の有効成分を摂取したいという発想が生まれてきました。
そして昭和55年業界初の黒酢エキス「RVE−18」が発売されました。当時は黒酢の健康効果そのものが今日のように社会一般に知られておらず、食酢=調味料としか認識されていない時代でした。ですから健康効果を求めて黒酢の有効成分をエキス化する・・・という発想自体が全く独創的なものだったのです。今日多くのメーカーから黒酢カプセルや黒酢もろみ製品が商品化されていますが、そのはるか先駆けは当社であり、黒酢もろみ製品「ハイライズ」(昭和51年発売)やアミノ酸エキス「RVE−18」といえるのです。
 |
|
黒酢エキス RVE-18 |
現在発売している改良版のハイライズ |
|
| |
■何故アミノ酸エキスが有効なのか
アミノ酸エキスの目的はタンパク質の合成に必要な20種類のアミノ酸、特に人体では合成できない必須アミノ酸を効率よく摂取することにあります。健康人は必要なアミノ酸を日常の食事でとるタンパク質を消化吸収することで確保出来ます。しかし病気の方、体力減退の方、ご高齢の方などは食欲や消化吸収力が低下してしまい、アミノ酸不足に陥りがちです。
一方アミノ酸エキス商品は既に発酵を経ているため、原料のタンパク質がバラバラの遊離アミノ酸にまで分解されています。改めて自分で消化する必要がなく、身体に負担をかけずに必要なアミノ酸を確保することが出来るのです。しかも吸収効率が良く、即効性も高いのです。黒酢は酸っぱいから飲みにくいという方でも、アミノ酸エキスではその有効成分を簡単に、しかも高単位に摂取することが可能です。これが病気など弱った基礎体力を持ち上げ、病気と闘う力を与えてくれるのです。
|
|
■利便性と機能性を追求して生まれた 黒酢カプセル「アマンα」 |
アミノ酸エキスはビンに入った液体で、品質保持のために冷蔵保存も必要でした。そこで健康効果をそのままに、いつでもどこでも携帯できるアミノ酸エキス製品を提供したい・・・の願いから、昭和58年に黒酢ソフトカプセル「アマンアルファ」が誕生しました。
アマンアルファはシートにPTP加工されたソフトカプセルで、利便性と効果の高さから、発売以来現在まで一貫して当社のベストセラー商品です。アマンアルファは発売以来数々の改善を加えながら今日に至っています。発売当初は玄米黒酢のエキスカプセルでしたが、その後は後述する他の発酵エキスとのブレンドに改善されました。現在では玄米黒酢エキス、大麦黒酢エキスを中心に、黒大豆発酵エキス、米糠エキスを加え、4種類の特許エキスをブレンドしてカプセル化しています。
またソフトカプセルは加工する過程で油脂を使用しますが、アマンアルファは低温圧搾で絞られ、しかも無精製で高品質な、健康効果の高さが注目されている亜麻仁油を使用しています。この亜麻仁油にはn−3系の必須脂肪酸αリノレン酸が豊富に含まれています。αリノレン酸は体内でEPA、DHAに代謝され、血液をサラサラにする健康効果がみとめられています。厚生省が定める食事摂取基準でも不足が指摘され、カルシウム、カリウム、食物繊維と共に、もっと摂取すべき栄養素とされています。αリノレン酸とアミノ酸の相乗効果が、その機能をより高めているのです。
|
■次々に開発されたエキス商品
はじめに開発されたRVE−18は玄米黒酢から水分とそれに溶け込んでいる酢酸を分離して、アミノ酸などの成分を濃縮したものでした。その後、腎機能・肝機能の改善を目的に黒大豆発酵エキス(オルニチン)が開発されました。更に米糠に豊富に含まれるアミノ酸やビタミン・ミネラルに着目した米糠エキス(GNE)も開発され、ミノ酸エキスの関連製品はその幅を益々広げてゆきます。
同時に黒酢は食品ですから、成分だけでなく味も大切。発酵中は成分測定とは別の熟練した醸造技術者が毎日のようにすべての壺を点検管理します。雑菌が繁殖すればそれを除去したり、種酢(原液酢)を上からかけて消毒するなど、手間隙かかる作業です。この発酵期間がおよそ3ヶ月。もし読者の皆様が国分工場にいかれてハウスを見学するとき壺の口を赤い渋紙でふたをしてあれば、その壺は発酵中。甘酸っぱいにおいが周囲に立ち込めています。ビニールで蓋をしてあれば発酵は終わり、熟成期間にはいっているということです。又蓋を閉めているビニールテープの色で玄米や大麦など原料の種類だけでなく、発酵の程度もわかるように区別されています。微生物による発酵は微妙で一壺ごとに違うので、木目細かな管理が必要となるのです。
|
■より完全なアミノ酸バランスを追求 混合エキスの誕生 |
アミノ酸スコアという言葉があります。必須アミノ酸の構成比から栄養価を判断する数値で、100が最も良質なタンパク質とされます。この点当社のエキス製品の原料である玄米(穀類)や黒大豆(豆類)は、必須アミノ酸のバランスは良いものの、僅かに過不足があり、アミノ酸スコアは100を切ります。一般に玄米(穀類)はリジンが不足し、含硫アミノ酸メチオニンが多いといわれます。
一方黒大豆(豆類)は逆にリジンが多く、メチオニンが少ない構成比で、必須アミノ酸の理想的なバランスから見ると、ちょうど凸凹の関係にあります。そこで玄米黒酢エキスと黒大豆エキスをあわせることで、その凸凹を補完して、米糠エキスで別の栄養素を加えた混合エキスが開発されたのです。現在は後年に開発された大麦黒酢のエキスも加え、前項の通り、4種の特許エキスがブレンドされたエキスになっています。 |
| |
■遊離アミノ酸の含有量が健康効果を左右する
 |
アミノ酸エキス製品を摂取する目的は、タンパク合成に関わる20種類のアミノ酸、特に不足しがちな必須アミノ酸を効率的に摂取することです。いくら食事で良質なタンパク質を摂取しても、消化吸収力が著しく低下している状態では、身体に負担がかかる上、充分に消化吸収することがができません。その点アミノ酸エキス製品は、既に発酵を経ているため、タンパク質がバラバラの遊離アミノ酸にまで分解されています。身体に無理なく必要なアミノ酸を摂取できることが商品の使命です。
その意味では市場にたくさん出回っている黒酢カプセル製品も、その遊離アミノ酸がバランス良く、いかに多く含まれているかが問題になります。
グラフは市販されている黒酢カプセルの中の液体100g中に含まれる、20種類の遊離アミノ酸の総量を表しています。この値が実質的に有効に作用するアミノ酸の量といえるのですが、当社と他社の黒酢カプセルとではその総量に大きな差があることが分かります。またメーカーによっては被包剤込みと記載して、ソフトカプセル(ゼラチン)を加水分解した値を加えてパッケージに表示しています。当然見た目の数値は格段にアップするのですが、その内実はほとんどがゼラチンの加水分解の値であり、これでは黒酢エキスというより、むしろ高価なゼラチンを食べているのと同じことです。アミノ酸エキスや黒酢カプセルは、その液体の中に含まれる20種類のアミノ酸の総量とバランスが何より大切なのです。
|
|
| |
■原料からの一貫生産の信頼性
|
 |
当社のアミノ酸エキス製品は、このシリーズ3月、4月でも既にお伝えしたとおり、自社製造の黒酢が主成分です。原料をたくさん使用して、独自の全麹仕込を始め、数々の独自の技術を駆使して醸造したこだわりの黒酢です。また黒大豆発酵エキスや米糠発酵エキスも全て特許製法の自社製造です。原料から製品加工まで全て自社で一貫生産することで、商品のすみからすみまで安全性と品質に責任を持って、商品を出荷することが出来るのです。 |
|
| |
| ■アミノ酸の含有量を左右する濃縮技術とその進化 |
| |
 |
黒酢を濃縮する一番簡単な方法は高温で煮詰めてしまうことでしょうか。しかしそれでは乱暴すぎて、一番大切で、しかもデリケートなアミノ酸が変質してしまいます。有効成分のアミノ酸を壊さずに、ギユウと濃縮することは、相応の技術と設備が必要です。当社では従来からエバポレータを使用し、低温・減圧濃縮によって黒酢のアミノ酸を減らすことなく濃縮してまいりました。加えて平成20年に日立との共同開発により、世界初のマイクロプロセスサーバーを食品の濃縮に応用したシステムを導入しました。これにより従来よりも低温で連続して濃縮できるため、より安定したエキス濃縮が可能となりました。アミノ酸エキス製品を作る上で、濃縮工程はその品質を左右する大切な工程です。
健康医学社ではその工程に最先端の技術を導入することで、より高品質なアミノ酸エキス製品をご提供することが出来るのです。
---こちら |
|
| |
| |